北陸での漁法についてまとめてみました(6) ~かご網漁法~

本日は「北陸での漁法についてまとめてみました」シリーズの6回目。

第1回目 底びき網漁
https://izakayaouentai.co.jp/blog/news/655/

第2回目 刺し網漁
https://izakayaouentai.co.jp/blog/news/663/

第3回目 まき網漁
https://izakayaouentai.co.jp/blog/news/668/

第4回目 延縄漁
https://izakayaouentai.co.jp/blog/news/673/

第5回目 定置網漁
https://izakayaouentai.co.jp/blog/news/678/

とご説明してきましたが、本日は「かご網漁」の巻です。

今日は説明文が長いので早速、海洋漁業科学館さんの資料から。

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篭(かご)網漁はエサで対象生物を籠の中に集めて漁獲する漁法で、代表的なものに「カニかご」「バイかご」「えびかご」などがある。篭は単独で使用されることもあるが、商業的な漁獲では幹縄と呼ばれる綱に数メートル~数十メートル間隔で篭を枝葉のように取り付け、綱の長さ(一連)が時には数千メートルに達する。対象生物の行動や修正によって、かごの大きさ、形、入り口の形や位置、篭の間隔などに様々な工夫が凝らされている。

一般的に篭漁業は漁具を海底に固定するため、漁場を長期間にわたって占有する欠点がある。しかし、網目を大きくして小型魚を逃がしたり、生きたまま漁獲して活魚として付加価値を高めたりできる利点がある。

石川県では各地域に根差した篭漁業が営まれており、能登半島西部の海深20~30メートルの砂泥域ではアズキガイを対象としたバイ篭漁業が、沖合の海深200~400メートルではホッコクアカエビ(あまえび)を対象としたえび篭漁業がある。また、能登半島沖と富山湾の海深800メートル以深ではベニズワイガニを対象としたカニ篭漁がある。(以下省略)
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そのネーミングから想像がつきやすいと思うのですが、イメージとしてはこんな感じです。

kago
※(独)水産総合研究センターさんのHPより拝借しました。

季節は限定(確か1~3月だったと)されますが、石川県の西海漁港でもかご網で獲れた甘エビを活魚として送っていたりしています。「生きたまま水揚げして活魚として流通できる」という点がやはり一番大きなメリットなのでしょうね。