北陸での漁法についてまとめてみました(4) ~延縄(はえなわ)漁~

本日で「北陸での漁法についてまとめてみました」シリーズ4回目になりますが、

第1回目 底びき網漁
https://izakayaouentai.co.jp/blog/news/655/

第2回目 刺し網漁
https://izakayaouentai.co.jp/blog/news/663/

第3回目 まき網漁
https://izakayaouentai.co.jp/blog/news/668/

に引き続き、本日のテーマは「延縄(はえなわ)漁」です。

では、まず恒例の海洋漁業科学館さんで頂いた資料から。

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延縄は1本の長い幹縄に釣り針のついた枝網を適当な間隔で結びつけたものです。これを海の中へ水平方向に伸ばして使用します。垂直方向に伸ばす場合は立縄と言います。

延縄には海面近くで縄を伸ばして行う浮き延縄と海底近くで網を伸ばして行う底延縄があります。

石川県沿岸では真鯛、アマダイ、真鱈、スケトウダラ、トラフグ、太刀魚、アラ、ウスメバル(柳ばちめ)、赤むつ(のどぐろ)などが漁獲されます。

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イラストにするとこんな感じ。

haenawa
※(独)水産総合研究センターさんのHPよりお借りしました。

他にも色々と調べてみると、日本で開発された漁法らしく、群れをつくらない魚を釣り上げるのに適した漁法のようで、マグロ漁などでも使われているようです。

群れでゴソッと漁獲する訳ではないので効率はあまり良くないのかもしれませんが、逆に考えれば資源保護にはいいですよね。石川県沿岸で獲れる魚種をみてもいわゆる高級魚ばかりですが、それもこの漁法の効率と影響があるのかもしれませんね。