するめいか漁も始まりました!これから夏に向けてスルメイカの季節ですね。季節感もあって売りやすい「するめいか一夜干し」も居酒屋応援隊®では在庫充分・準備万端でお待ちしています。

このブログでは北陸各地の漁模様もご紹介していますが、連休前くらいからスルメイカ漁も始まってきているようですね。まだ子いかも多いのですが、先日からは石川県や富山県以外のイカ釣り船も北陸の漁場に来ているようで、少しずつ漁獲高も増えてきているようです。これからが楽しみですね。
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さてそのスルメイカ、実は業務用加工品によく使われている冷凍原料が品薄状態になっているようです。

■ 冷凍スルメイカは原料が少ない状況が続いています。
居酒屋応援隊®ではスルメイカ商品(するめいか一夜干し、するめいかゴロ煮、するめいか西京漬)はサイズや鮮度をなるべく均一化させるために全て冷凍原料を使っております。皆様のお店で使われているのは恐らくIQFという1尾ずつ凍結したものだと思いますが、我々加工業者は一度に大量に処理するのでもっと価格もお手頃なブロック凍結品を使います。

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ブロック凍結のスルメイカ。八戸みなと漁業協同組合さんのサイトより。

いかにも「業務用!」って言う感じでしょ?
恐らく他の加工屋さんも一部のプレミアム商品を除いては同じく冷凍原料を使っていると思うのですが、この冷凍原料が品薄状態になっているようです。その影響で一部の加工屋さんはスルメイカ一夜干しを欠品とするところも出て来ているようで、結構深刻な事態になっているのかもしれません。

■ するめいか原料が品薄になるのは毎年のお約束?
弊社で取り扱っているスルメイカのサイズは36/40というサイズのもので、約7.5㎏のケース(もしくはブロック)に36~40杯という大きさです。つまり、単純計算200g/杯くらいになります。
このサイズとその前後のサイズが1杯単価もお手頃となり人気のサイズになるのですが、どうやらこのあたりのサイズが品薄状態になっているみたいですね。でも、実はこの品薄状態の話は毎年の事なんです。

■ するめいかの一生は約1年。
ところでスルメイカの一生ってどんなものやろ?と思って調べてみたところ、農水省のホームページに記載がありました。

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イカの寿命は約1年で、スルメイカを例にとると、秋から冬にかけて親イカが、日本の南西海域で卵を産みます。卵は南からの暖かい海流(黒潮、対馬暖流)に漂いながら、7~10日でふ化し、赤ちゃんイカが生まれます。赤ちゃんイカはプランクトンを食べて成長し、ヒレなどがしっかりしてくると泳いで小魚などを取るようになります。夏になると、日本海側では北海道の稚内付近まで海流に乗ってきます。十分成長した親イカは産卵をするために、今までとは逆に南に移動をはじめます。エサを取りながら生まれた海域に戻り、そこで交尾・産卵し次の世代を残して死んでゆきます。
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つまり、日本南西部で生まれ、徐々に大きくなりながら北上していくということみたいです。主にイカ釣り船はこの北上ルートに沿って函館あたりまで追っかけていく、というのが一般的。上の記述によると北海道まで北上した後に産卵のため再度南下するらしいのですが、その時期にあまり水揚げが報告されないのは冬場になって他の魚を獲りにいくからなんでしょうか?

■ 用途に応じたサイズは年に1時期しか確保できない。
上述のとおりスルメイカは日本沿岸を南から成長しながら北上していくので漁自体は結構な期間続きます。ただ、いわゆる「ストライク!」(加工に適した)サイズのものは幼魚から大人になるまでのほんの一時期ですから、そこで買い付けないといけないんです。そのシーズンが例えば船凍イカの36/40サイズであれば8月前後になります。これ以前のスルメイカは小さくて貧相ですし、これ以降の水揚げ分はサイズが大きくなりすぎていて1杯単価が上がってしまいます。

ということはどういうことか?すでにお気付きになられた方もいらっしゃると思いますが、今の時期から8月前後までが一番品薄状態になる、ということです。逆に言えば今の時期に新物が供給される可能性はほとんどないと言えます。

■ 居酒屋応援隊®では新物までの間にも十分な原料を確保しています!!
実は一昨年は私どももこの流れがイマイチ掴めずに、結局一番スルメイカが売れるこの初夏シーズンに一時期欠品をしてご迷惑をお掛けしたことがあります(申し訳ございませんでした)。その反省を踏まえ、昨年は充分過ぎるくらいの原料を確保致しました。

これから夏に向けてスルメイカを売りやすくなるシーズン。今期は充分な在庫を御用意して皆様からのご注文を心よりお待ち申し上げております!

するめいか一夜干し調理例