均一価格の居酒屋チェーン店が次々と路線変更・・・。

本日は日経新聞7/20に掲載されていた記事から。
一世を風靡していた「均一価格居酒屋」のトレンドが変わってきているようです。

「わかりやすさと飽きやすさ表裏一体 居酒屋、消える均一価格」

均一価格は売り手にとって、消費者に割安感を分かりやすく伝える手段だ。販売管理コストを抑えられ、仕入れに規模のメリットも働きやすい。その一方で均一という自らの縛りが品質に改良を凝らす余地を狭め、競合する店との同質化を招きやすいという難点も抱える。この壁を克服できなれけば、あっという間に消費者に飽きられてしまう。
(中略)
長いデフレを経験した消費者は価格を見る目が一段と厳しくなっている。所得がなかなか増えない中、モノやサービスの価格が下がることに慣れた消費者にとっては、同じ価格でも品質が目に見えて向上していかなければ、商品の価値が下がったように映ってしまう。

そして同日付の同じく日経新聞でもうひとつ。

「居酒屋、消える均一価格 原料高で採算取れず」

 居酒屋大手が料理や酒類を一律290円などの低価格で提供する「均一価格店」から相次ぎ撤退する。先駆けだった「金の蔵ジュニア」の三光マーケティングフーズは年内に全店で均一の看板を下ろし、ワタミも出店戦略を見直す。リーマン・ショック後に店舗網が広がったが、円安による食材調達コストの上昇や景況感の回復などで消費者離れが進み、店舗運営が難しくなっていた。

三光マーケは2009年に金の蔵ジュニアの多店舗展開に乗り出した。立地にあわせ270円、280円、299円で料理や酒類を提供してきたが、ピーク時に約100店あった店舗網は82店に減っていた。「円安による食材調達コストの上昇もあり、低価格で魅力的なメニューを出すのは難しくなってきた」(三光マーケ)と判断。年内に「270」などと書き込んだ看板をすべて掛け替える。今後は600円以上のピザや700円以上の手羽先料理などをメニューに加える。(以下省略)

スライド1
※日本経済新聞のホームページより

金沢直送!居酒屋応援隊の事業を開始したのが約4年前。その時はちょうど「全品298円均一」などの看板が東京都内でチラホラと見かけられるようになった頃でした。事業開始当初は「300円の売価で食材原価率を30%程度に抑えるためには100円くらいでご提供できる魚がいいな」との思いから

1匹 100円!

の魚を開発。そのコンセプトを前面に押し出したマーケティング戦略を展開し、おかげさまで予想をはるかに上回る反響を頂きました。

北陸大食DM(修正) 
※事業開始当初の新規開拓用DMです。なつかしい~。

ただ、記事にもあるように消費者の皆様もこの「安さ」に慣れてしまい、あまりインパクトがなくなってしまったようで、特に新会社になってからは

「もう少し高くなってもいいから、大きいサイズないの?」

という類のお問い合わせも増え、逆に1品100円アイテムのご注文が減ってきている状況です。

おかげさまでこの夏号でデビューした「ジャンボ干物シリーズ」は大好評でしたし、やっぱり居酒屋さんのニーズも変わってきているんだなぁ~と感じますね。
20130223 (22) 絶好調のジャンボノルウェーさば一夜干し

「お客様が美味しいと笑顔になって頂けるような料理をお出ししたい!」
という思いから本来はお店を始められた個人経営者の皆様も多いと思いますので、そうした皆様にとってはいい環境になってきたとも言えますね。

居酒屋応援隊®としてもお客様に喜んで頂ける商品作りで頑張っていきます。どうぞまたアドバイスをよろしくお願い申し上げます!!