北陸の漁法についてまとめてみました(2) ~刺し網漁法~
昨日のエントリーに引き続き(https://izakayaouentai.co.jp/blog/news/655/)、本日は刺し網漁法についてです。
ベースは同じく能登町の海洋漁業科学館さんで頂いた資料です。
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刺し網は帯状の網を魚が通過する進路を遮るように張って使用し、魚を網目に刺したりからませて獲る漁法です。
網目に魚を指して獲る網はいわし類・サバ類・サケ・マス類のように体型が紡錘型で群れの中の魚の大きさがほぼ揃っている種類を狙う時に使用されます。
網目に魚を絡ませて獲る時はカレイ・平目・カニ・エビのように体の形や泳ぎ方から網目に刺さりにくい種類、マグロ・サメのように体が大きくて網目に刺しただけでは獲れない種類を狙う時に使用されます。
刺し網の形は浮き刺し網・底刺し網、流し刺し網、旋刺し網の4種類に分けられます。それぞれの形の特長は次の通りです。
浮き刺し網: 水面近くに網を張り、その両端または一端を錨(いかり)で固定して用います。
底刺し網: 海底近くに網を固定して用います。石川県沿岸ではウスメバル、平目・カレイ類、真鱈、スケトウダラなどが捕獲されます。
流し刺し網: 網を固定しないで海の流れや風に任せて網を漂流させます。網は広い範囲を移動するため、沖合の漁場で使用されます。日本海沖合では春にマス流し網漁業がおこなわれていてサクラマスやカラフトマスが漁獲されます。
まき刺し網: 魚の群れを網で囲い、棒で水面を叩いたり石を投げたりして中の魚を網に刺します。石川県では近年あまり行われていませんが、加賀地区の沿岸ではブリを対象としたまき刺し網が行われています。
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昨日と同じく(独)水産総合研究センターさんのサイトでイラストを見つけたのでお借りします。
これを海底に固定すると「底刺し網」、水面や海中の上層に張ると「浮き刺し網」になるんでしょうね。
この漁法なら魚群にヒットしたらまさしく一網打尽なんでしょうね~。
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