北陸での漁法についてまとめてみました(3) ~まき網漁法~

先日よりスタート致しました当シリーズ、

底びき網漁 https://izakayaouentai.co.jp/blog/news/655/

刺し網漁 https://izakayaouentai.co.jp/blog/news/663/

に引き続き、本日は「まき網漁」です。出典はいつもと同じく海洋漁業科学館さんのものです。

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操業は夜間に魚探船や灯船がソナーを使って魚群を探索し、見つかれば水中灯を点灯して魚群を集魚・浮上させ、網船から網をレッコ船(魚探船の兼用が多い)によって繰り出して魚群を包囲します。その後、水上灯を点灯して網の広がり具合を確認しながら網を絞り込んで漁獲する方法です。
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chumaki

規模は別として要はこんな感じですね。

どうやら巻き網漁は規模別に違いもあるようです。その記述はコチラ。
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石川県には小型(5トン型船)、中型(15トン型船)、大中型(100トン型船)の3種類のまき網漁業があります。

小型まき網は石崎漁港を基地として、七尾湾のコノシロ(通称コハダ)を対象としており、2隻の網船が魚探船を兼ねて1組となり、日中に魚群を見つければ魚群の遊泳方向・潮流・風向きを考慮しながら、双方の船によって魚ぎょんを網で包囲して漁獲する方法です。

中型まき網は西海・輪島漁港を基地として、西海の漁船は金沢~門前沖の漁場を、また、輪島漁船は輪島~珠洲沖の漁場を主にイワシ・アジ・サバ・ブリ類(ふくらぎ・ガンド)を対象として、網船1隻、魚探船1~4隻・灯船2隻の計6~10隻が1千弾となって操業を行なうものです。

大中型まき網は輪島・蛸島漁港を基地として、加賀~珠洲沖の漁場を主体にイワシ・アジ・さば・ぶり類(ふくらぎ・ガンド)を対象として、網船1隻、灯船1隻、運搬船2隻の計4隻が1船団となって操業を行ないます。操業は中型まき網とほぼ一緒の方法ですが、、網船にはレッコテンマと呼ばれる搭載艇があり、この船が網を繰り出して魚群を包囲して漁獲する方法です。
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oomaki←大中型まき網漁

記述によると少なくとも2隻以上が共同作業をする漁法のようで、まさしくチームプレーが要求されそうですね。