居酒屋メニューの定番、ホッケをお探しの皆様に・・・。～しまほっけ最新情報～

昨年後半から各種食材の値上げが相次いでおりますが、水産物も御多分に漏れず特に輸入原料の価格高騰が著しいです。ただ、以前であればそれでもどこかしらの輸入商社さんは海外から原料を持って来ていて、それこそ値段さえ出せば商品を入手することはそれほど困難ではありませんでした。

ところが昨今の困ったところは、「お金を出しても手に入らない」魚種が増えてきた、ということ。海外では相変わらず水産物に対する需要がうなぎ上りで商社の買い付け価格はどんどん上がってきています(最近ではそこに円安の悪影響も加わってのダブルパンチです)が、いくら少し景気が上向いてきていると言われていても食品業界での国内相場はまだまだ低空飛行で、要は国際相場と国内相場の水準がどんどん離れてきています。そのため、輸入商社としても(あまりに高いと国内で売れないので)売り残しリスクを懸念してそもそもの輸入を断念し、結果として国内にその商品が搬入されない(≒お金を出してもモノが手に入らない)という悪循環が起きてきています。

その現象の中で身近なところで言えばシマホッケもそのひとつで、原料価格があまりにも(昔に比べて)上がり過ぎたので国内相場(国内でみんなが妥当だと思っている金額)と離れているため、商社筋もリスクを恐れて輸入量が減ってきているようです。その影響か、最近ではシマホッケのご注文が増えてきていますが、その中でよく聞かれるのが「もっと大きなのないの？」というご質問。

しまほっけ開き干し

という商品を扱っていたのですが、原料価格が上がり過ぎたと現状の商品価格だととても売れないだろうと思って休売にさせて頂いております。

ちなみにもし作るとしたら１枚５００円程度になる計算です。原価率を仮に４割見て頂いたとしても１皿１２５０円で売って頂かないといけません。いくらなんでもちょっと厳しいのでは、と思って休売を続けていたのですが、先週新しい水産加工業者さんを紹介して頂き、そこでもシマホッケ開き干しを作っているとの事なので見せて頂きました。

長さで３０センチ以上もあって立派！これなら商品としては文句なしだな、と思っていたのですが、価格をお聞きすると１枚６２０円くらいの売価になりそう・・・。いくらなんでもなぁ～と言う感じです。なんでも次のロットからは更に１枚１００円程度値上がりするとか。こうなると消費者向けのギフト商材になりますね。ちょっと手が出ない…。

こんなに立派でなくてもいいのでもう少し現実的な価格のものないの？と聞いてみたのですが、これより小さいサイズの魚(≒１尾単価が安くなる)は数量が少なくてどこでも取り合い状態のためなかなか回ってこないみたいです。

ちなみに同加工屋さんからご提案を頂いたシマホッケ一夜干し(片身・大)

こちらも立派なのですが、価格も１枚３５０円強になりそうな感じ。そうなるとやはり今あるシマホッケ有頭センターカットの方がやはりお得感がありますね。

・・・とは言え、シマホッケは居酒屋メニューの定番としてしっかり定着しており、お店の集客商品として採算度外視でも絶対には外せない、というお店もチラホラあるようで・・・。今週は関東圏のお客様を訪問させて頂きましたが、お店によっては１枚600円で仕入れた開き干しを８５０円で販売されていたりもしているとのこと。ちょっとだけ仕入れてみようかなぁ～とちょっと心が揺れる今日この頃です。

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