さば、イカで有名な青森県八戸市に行ってきました。 ~夕食編その1 ホヤに出会う~
昨日のエントリーで青森県八戸漁港を見に行ってきたお話をさせて頂きましたが(https://izakayaouentai.co.jp/blog/news/1238/)、本日はその続きで晩にお邪魔した飲食店さんでお聞きしたお話。
八戸は初めて訪問する土地でしたので、是非いろいろな地元の食材を食べてみたいと思い、繁華街の日本料理屋さんへ。
どこへ行っても冷えたビールが出てくるとそれだけで一日の疲れも吹っ飛びますね♪
木曜日の晩で台風直後ということもあり、街自体の人通りも少なく、そのお店の店長さんとカウンターでお話することが出来ていろいろとお聞きできました。折角の機会なので、「青森に来たらこれを食べておくといいよ、というものをお願いします。」とお願いしたところ、最初に出てきたのがコレ。
・・・ん?何これ?
と思いましたので、お聞きしてみると「調理する前の姿で持ってくるね。ちょっと待ってて」と仰って厨房へ。そして出てきたのがこちら。
あっ、ホヤ!
(あほや!と大阪弁で言っている訳ではありません。念のため。)
日頃海産物を扱っていながら、最初は判りませんでした(汗)。見た目から海のパイナップルとも言われるヤツですね。上の調理されて出てきたのはホヤの身と中にたくさん入っているエキスだそうです。上の画像のお皿で1個分のだとか。
左側が身を抜いた後の殻だそうです。
このホヤの身とエキスはキュウリとよく合うそうで、輪切りのキュウリが入っていましたが、好みによってはお酢を入れて食べるのも美味しいそうです。ちなみにこのホヤは夏の食べ物らしく、体を冷やす働きのある「陰の食べ物」なので同じく陰の食べ物であるキュウリとの組み合わせで東北の人は暑い夏を乗り切るんだそうです。
面白いのがこのホヤには「出べそ」が2個あってここをカットして具やエキスを取り出すんですが、この出べそのてっぺんに”+(プラス)”と”-(マイナス)”が必ずということ。
これだけでも充分不思議な感じのする生物なのですが、店長さんにお聞きするとこのプラス(+)の方ををカットするとエキスが出て来て、マイナス(-)をカットすると身の部分を取り出せるんだそうです。ちなみにこのプラス・マイナス、入水管と出水管というそうで、簡単に言えば口と肛門ということになるのでしょうか。なんだかとっても不思議な生き物です。調理方法についてはいろいろあるみたいですが、このお店でお聞きした調理方法に一番近そうなものがYoutubeで見つかりましたので、御紹介しておきますね。
最近では結構有名になってきたみたいで、観光客もよく注文するそうですが、テレビで震災以降は韓国人がたくさん買い付けにきているというニュースを聞いたような覚えもあります。なんでもチャンジャのようなものをこのホヤの身から作るんだそうですよ。こちらも大変美味だとか。ちなみにこのホヤは本当に鮮度命の食べ物で、鮮度がよくないと本当にどうしようもないくらいの悪臭がするそうです・・・。やっぱりその土地で食べた方が良さそうですね~。
明日も引き続きこのお店で紹介して頂いた食材です。お楽しみに!
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残念ながらホヤは扱っていません・・・。
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