冷凍スルメイカの相場状況がエライことに…

スルメイカと言えば日本人にはなくてはならない食材のひとつ。一昔前までは世界のイカの半分は日本人の胃袋に入っているとまで言われたほどですが、今大変なことになっています。

↑居酒屋応援隊の人気商品「するめいか西京漬け

水揚げ量がここ数年連続して昨年対比割れ。資源保護の必要性が叫ばれている、とは聞いていたのですが、今年はさらに悪い状況になっています。例年初夏から水揚げが始まり、スルメイカの成長と共に水揚げも進んでいくのですが、水揚げ量もここ数年連続して昨年実績を下回り、輸入ものの冷凍イカの数量不足も重なってかなりの高値相場になってきています。


↑おなじみの小木船凍バラするめ(IQF)

例年であれば秋口に水揚げ増えて相場も落ちてきて安定するのですが、今年は11月末現在でもまだ価格が上がっている状況です。弊社でも今までは1箱(約7.5㎏)3000円前後で仕入れていたものが、先日の仕入れで8500円まで高騰しています。それでも数量自体があまり多くないため、いつ欠品するか判らないとのこと。水揚げは年明けも続きますので水揚げが増えればよいのですが、もし現状のペースで水揚げが増えなければ来シーズン(2017年初夏)までこの価格より下がることは期待できないという状況になります。取引先の担当者に聞きますと、例年であればスルメイカは定番なので大手資本のレストランチェーン店や居酒屋チェーン店に対しては秋口に来年用メニューの見積を提示するそうなのですが、あまりに価格上昇が激しいので、今年は見積を出せなかった、という話もあるようです。

居酒屋応援隊でも今年に入り、スルメイカ関連商品の価格を2回値上させて頂いており、非常に心苦しい限りなのですが、上述状況からするともう1~2回の相場上昇があるかもしれません。状況は他の問屋さんでも同じようなものですが、あまりに価格が上がりすぎるとお客様離れが急速に進むため、スルメイカ製品の取り扱い自体を取りやめる問屋さんも出てくるのではないかと予想されます。居酒屋応援隊では細々ながらでも商品の供給はできる限り継続させていきたいと思っておりますが、このような状況になっているという点、ご理解いただければ幸いです。

また状況変わりましたらこちらで報告させて頂きます。