一般大衆魚ホッケもいよいよ高級魚の仲間入り?

皆様、大変永らくお待たせいたしました!

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ようやく真ホッケの原料が見つかりましたよぉ~。これで皆様にお待ち頂いている人気商品真ほっけ昆布醤油干し(スマホはこちら)を販売再開させて頂くことができます!

え~、ホッケなら毎日市場で見かけるよ、っていうご意見もおありかと思いますが、鮮魚では加工に適したサイズを揃えるのが実はなかなか難しく(同じ鮮魚箱でも上に並んでいる魚の大きさと下に並んでいる魚でかなりの大小の差があったりします)、何よりも値段がなかなかお手頃にはならないんです・・・。通常ならもっと潤沢に冷凍原料(≒大量に獲れた時のものなので安くてサイズも揃っている)も出回っているのですが、最近はホッケも高級魚の仲間入りをしそうな勢いで、なかなか相場が下がってくれない日々が続いておりました。なので原料が見つかってちょっと安心しております。

ホッケと言えば昔から居酒屋メニューには欠かせない一品で、スーパーなどでもお手頃価格の魚として干物などがよく出回っていたものですが、どうして相場が下がらなくなってきたのか?もちろん、無計画な乱獲による漁獲資源の減少/枯渇という要素が大きいと思いますが、その他にも個人的には次の2つ要素によるところも大きいのではないかと思っています。

1. 大量に輸入されていたシマホッケの入荷量が激減した。
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まず考えられるのはコレ。上の画像の魚がそのシマホッケという魚ですが、主にアラスカなどのとても寒い地域に生息するホッケです。日本でも北海道の一部では水揚げされるみたいですが、日本でホッケと言えば昔は真ホッケのことでした。ところが戦後水産商社が脂質の高いシマホッケを見つけ、当時は価格も激安だったことから量販店などに「安くて脂のある魚」としておススメして回ったため、最初は「虎みたいで気持ち悪い」とか言っていた一般消費者の食卓にも普通に並ぶようなメジャーな魚になってきたようです。ところが昨今の世界的なシーフードブームでこのシマホッケの相場も急騰…。

日本国内はデフレでなかなか売値を上げられない状況の中、

・世界各国は日本よりも高値でドンドンとシマホッケを買い付ける。

・日本商社は買い負けが続き、結果としてシマホッケの入荷量が激減

・入荷が激減したので相場は高騰。

・相場上昇に耐えきれなくなった加工業者・量販店がこぞって(シマホッケより安価な)真ホッケに取り扱いを変更。

その結果タナボタ的要素も含みつつ真ホッケも相場が高値安定、

という状況に突入してきているように感じます。まぁ、この辺は需給バランスに影響されるところなので、逆に真ホッケに需要が集中し過ぎてシマホッケとあまり変わらない原料相場になった、などという時もあったりします、最近は。

2. 真ホッケは刺身で食べても美味しい、という認識が浸透した。

冷蔵保管技術、配送リードタイムの短縮により、今までは水揚げ地近郊の人達しか食べられなかったホッケの刺身を都市部でも食べられるようになった、というのもホッケの値段を下支えしている要因ではないかと思います。日本人は何でも生・刺身が大好きですから、「刺身ネタ」になった途端に相場がググーンと上がっちゃいますもんね~。
刺身盛り合わせ (1)

干物に加工するという事はそのタレ代や加工賃を上乗せしつつ、しかも皆様への納品価格はお手頃に、ということでなかなか条件が厳しくなってはきていますが、仕入れ先・提携業者さんとも協力しながらできる限り価値観のある商品に仕上げていきたいと思います。また価格等決まりましたらご案内させて頂きますね。お楽しみに~。
真ホッケ昆布白醤油干し (9) 
真ほっけ昆布醤油干し(スマホはこちら)

ジャンボ真ホッケ一夜干し(スマホはこちら)にするには少し小さい原料ですので、残念ですが入荷はまだ先になりそうです。