昨年末にノルウェー産サバの状況について御紹介したことがありますが、とにかく今年は価格が急騰に次ぐ急騰で皆さんもお困りの事と思います。産地のノルウェーやアイスランドではそれなりに水揚げ自体はあったようなのですが、問題は小型サイズばかりが獲れているということ。先程も輸入商社さんにお聞きしましたが、600/ＵＰの大型サイズは搬入全体に占める割合が1～3％しかないとの話もありました。ちなみに大卸さんからもらうとキロ単価７５０円！つまり、６５０ｇのさばと仮定して１尾４８７円！つい数年前までの価格の倍以上になっているようです。

大型はなくとも小型のサバがあるなら１尾単価が安くなるのでそこを狙っていけるのかな、と思っていたのですが、１回の航行にかかる費用(固定費)は変わらないので(小型ばかりだと若干安くはなるものの)、相場自体はそれほど落ちなかった様子(むしろ、あまりサイズの大小や脂の有無を気にしないアフリカ諸国などからの買いが強かったとのこと)。

通常であれば大型サイズが高く売れるのでそこで利益を出して小型サイズは原価前後で売りさばく(小型も一緒に買わないとなかなか良い条件で売ってくれないので)
というコスト構造で小型が更に安くなるのですが、今回は利益を取れる大型サイズが少ないため小型サイズをコスト以上で販売しないと採算が合わないらしく、小型サイズまでもがかなり高値張り付きの状況になっているようです。
【追記】　輸入商社さんからの情報によると、フィーレ原料でインポーターコスト(輸入商社自身の原価)が５１０～５２０円/ｋｇだそうですので、大卸の原価で５５０円(運賃込)程度、ということは、やはり我々の手元に来るには６００円前後になるという計算になります・・・。

海水温の上昇により北欧でもサバの回遊水域が変わっているようで、サバ戦争なるものも勃発しているようで、なかなか北欧産サバを取り巻く状況は厳しそうですね・・・。

　近年の地球温暖化の影響で、サバが回遊する海域が変わり始めた。サバは寒流を好むため、水温の上昇を嫌い徐々に北上し、ノルウェーの排他的経済水域（ＥＥＺ：国際的に自由な漁獲が許されている自国の水域）から、相当量がアイスランドのＥＥＺに移ってしまった。

豊富なサバの漁場を手に入れたアイスランドは、ここぞとばかりにサバを捕りまくる。2003年以前にはアイスランドのサバの水揚げ量はほとんどなかったのが、10年には11万トンにまで伸びた。濡れ手に粟である。

ノルウェーにとってこの事態は二重の意味で深刻だった。漁場が小さくなってしまったことに加えて、アイスランドの乱獲によってサバの数が減り、漁獲量がさらに減少する懸念があるからだ。

※ダイヤモンドオンライン
http://diamond.jp/articles/-/14400　より

さて、そんな状況の中、金沢の仕入先様から思わぬアウトレット商品情報が！

山陰地方の大きな干物屋さんとお付き合いがあるそうなのですが、そこで製造過程でできてしまうアウトレット商品を破格値でお分け頂けるとのこと。この干物工場ではノルウェー産のサバをラウンド(頭付の状態)からフィーレにして干物にするのですが、その過程で発生してしまった身割れなどの失敗品を提供して頂けるという嬉しいお話です。・・・とはいえ、あまりにヒドイものだと話になりませんので早速検品に行ってきました。

あくまでも冷凍状態での検品でしたが、確かに身割れしているモノやフィーレにする段階で身が少しガタガタになっているものもありましたが、全般的にはそんなに気になるほどのことはないという印象を受けました。やはり干物屋さんのプライドもあってあまりにヒドイものは除外しているのかもしれませんね。

梱包もしっかりとスチロール箱に入っていましたよ！

あくまでもアウトレット品なのでサイズも特に決まっている訳ではない、とのことでしたが、見た感じ概ね４０尾(約１２０ｇ)くらいのサイズのようでした(但し大小の差のあるものもあります)。焼いてしまえば判らない程度のキズかな、という気はするのですが、少なくともランチなんかで使えれば充分使えるのかな、という風に感じました。

コチラの商品は現在若干の在庫ございますが、今後も少しずつ継続的に入荷してくるようです。

気になるお値段は

１ケース(５㎏)　２５００円！

※送料・消費税別途
商品詳細はこちらをクリックしてご覧ください。

原料価格が高騰しているフィーレ原料よりも安いので、メニュー次第ではフィーレ原料の代わりとしても使えるかもしれませんね。アウトレット商品ですので入荷は不定期になります。ご興味のおありの方はお早めにどうぞ！

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アウトレット品も探していきますよ～。
金沢直送　居酒屋応援隊
https://izakayaouentai.co.jp/