仕入御担当者様へ。例の事件以後ヤマト運輸さんが冷凍宅急便についてもの凄く敏感になっています。1ケースで出荷できるパック数が厳しくチェックされています。
御取引頂いている飲食店各店舗様では宴会も順調にご予約が入っているようで、おかげさまで11月中旬からは1度にご注文頂けるパック数量も増えて参りました。ご注文の種類として多いのはやはりコースで出して頂く漬け魚(金目鯛西京漬け、天然ブリ塩麹漬け、シルバー柚庵漬け等)が多いのですが、
おかげさまで一度に金目鯛西京漬40パックとか50パックというご注文を頂くことも多くあります。仮に40パックのご注文とすると、(容積は問題なく入ったとして)1パック400gくらいとして
400g×40パック = 16キログラム
となります。商品はお馴染みの居酒屋応援隊専用ダンボールで主にヤマト運輸さんにお願いして出荷させて頂いております。
ちなみにヤマト運輸のホームページを見ると規定上は
3辺の合計が120センチ未満
重量は15キログラム以下
が冷凍クール宅急便で送れる最大値ということになるみたいです。
ただ実際には今迄は大目に見て出荷を受け付けて頂いていたのですが、最近ニュースで問題となった事件(下の引用参照)を受けてかなりピリピリモードになっているみたいです。朝日新聞DIGITALの記事はこちら
【中村信義】宅配便最大手ヤマト運輸の東京都内にある複数の営業所が、「クール宅急便」で預かった荷物を外気と同じ環境で仕分けていたことが、朝日新聞が入手した動画などからわかった。同社は「食品の安全にも関わり極めて不適切」として、基本ルールを徹底するよう全社員に通知するとともに、実態の調査を始めた。
これは社員教育の徹底の問題ではないかな、という気がしないでもないのですが、どうやらヤマト運輸の本社としては「規定以上の大きさの荷物を受けているから冷凍ボックスに入りきらなくなる」という認識だそうで(実際、競合の佐川急便の冷凍ボックスはもっと大きいらしい)、だから規定以上の大きさの荷物は受け取らないように、というお達しを全国各地の営業所に出しているそうです。
昔からこのような基準はあったものの今までは日々のお付き合いの中である程度のオーバーは許容して頂いていたのですが、ここ数週間は特に採寸と重量測定が特に厳しく本社から指示されているようで、出荷元の営業所で荷物を受けてもらっても配達先の営業所でサイズオーバーが判明すると納品せずに送り返されるというルールになってきたようです。実際、本当にサイズオーバーの出荷荷物が返品されてきたという事例も身近で聞きましたので、やはりこれから当面は本来の規格を厳格に守っていく必要がありそうです。
つきましては、誠に申し訳ございませんがご注文頂いておりました商品が数量によりましては、今までであれば1ケースで出荷できたものが2ケースになってしまう場合が出てくるかと思います。もちろんその場合は別途ご連絡をさせて頂きご注文内容の変更にも応じさせて頂くなど、可能な限りの対応はさせて頂きたいと存じますので、御理解・ご協力の程よろしくお願い申し上げます。
もちろんヤマト運輸の事件を擁護する気は毛頭ありませんが、細かいところまで指摘を受けるようになると対応として規格を厳格に運用せざるを得なくなるというのは、なんだか世知辛い世の中だなぁ~と思ってしまいます。結局最後に貧乏くじを引かされるのは我々エンドユーザーですよね・・・。
【追記】ではどれくらいの数量が1ケースに入れられるかという事になりますが、以下に実例を挙げておきます。随時更新予定です。
・天然ブリ塩麹漬け 30パック
・真ホッケ昆布醤油干し 12パック
居酒屋応援隊の運営責任者として居酒屋さんの御商売繁盛をお手伝いしてはや10年。4000店舗を超える取引実績から得た「売れるメニュー作り」のノウハウを武器に、居酒屋さんの売上アップ、コスト削減のお手伝いをしています。また単なるノウハウの提供にとどまらず、独自の仕入れルートと商品開発力で居酒屋さんの売上アップに必要な食材を取り揃え、すぐに成果が出せる仕組みを持っているのが強みです。調理師免許あり。
その他、職歴やプライベートについてはコチラをどうぞ。