飲食店経営の成功に欠かせない「経営戦略」:ビジョンとミッションの設定、市場分析、経営計画の作成

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居酒屋応援隊の店長、柴田です。今回は、飲食店経営において欠かせない「経営戦略」についてお話しします。新しく飲食店をオープンしようと考えている方や、経営を始めたばかりの方、経営の難しさを感じている方に向けて、わかりやすく説明していきます。


【目次】

  1. ビジョンとミッションの設定
  2. 市場分析
  3. 経営計画の作成

1. ビジョンとミッションの設定

大航海船長室
ビジョンとミッションの設定は、飲食店経営の基盤となる重要な要素です。ビジョンは長期的な目標と方向性を示し、ミッションはその目標を達成するための日々の具体的な行動指針を示します。これらを明確にすることで、経営の方向性が一貫し、スタッフ全員が同じ目標に向かって効果的に動くことができます。以下に、ビジョンとミッションの具体的な設定方法について詳しく説明します。

ビジョン:長期的な目標と方向性を明確にする

同じ方向に向けて走り出す飲食店スタッフ

経営戦略を作る上で、まず最初に取り組むべきはビジョンの設定です。ビジョンとは、お店の将来像や長期的な目標を指します。ビジョンを設定することで、経営の方向性が明確になり、スタッフ全員が同じ目標に向かって進むことができます。例えば、「地域一番の人気店になる」「お客様に愛される居酒屋を目指す」などがビジョンの一例です。

ビジョンを持つことは、目的地を決めて航海に出る船のようなものです。目的地が明確であれば、どの方向に進めばよいか、何を優先すべきかが分かりやすくなります。ビジョンがなければ、どこに向かっているのか分からないまま、風任せで進むことになり、効率的な経営ができません。

ミッション:日々の業務における具体的な目的を設定する

ミッション

次に、ビジョンが決まったらミッションを設定します。ミッションとは、日々の業務における具体的な目的や役割を示します。ビジョンが長期的な目標であるのに対し、ミッションはその目標を達成するための具体的な行動指針となります。例えば、「新鮮な食材を提供し続ける」「お客様に笑顔を届けるサービスを行う」などがミッションの一例です。

ミッションを設定することで、スタッフ一人ひとりの役割が明確になり、日々の業務において何を重視すべきかがわかります。ミッションは、ビジョンという大きな目的地に向かって進むための具体的な道しるべのようなものです。

なぜビジョンから始めるのか?

ミッションとビジョン

ビジョンから始める理由は、全体の方向性や最終的な目標を最初に決めることで、その後の具体的な行動や計画がぶれずに進められるからです。以下の例で説明します。

たとえば、マラソンを走るときにゴール地点がわからないとどのペースで走ればいいか、どこでエネルギーを使うべきかわかりません。同様に、ビジョンがないとお店がどの方向に進むべきかがわからず、スタッフも何を目指して仕事をすればいいのかがわかりません。

ゴールを目指すウサギたち

また、スポーツチームの監督が選手に対して「試合に勝とう」というだけではなく、「練習では毎日シュートを100本決めること」「試合では守備を固めてカウンター攻撃をすること」と具体的な指示を出すのと同じです。こうすることで、チーム全体が何をすべきかが明確になり、勝利に向けて効率よく動くことができます。

野球のミーティング

ビジョンが全体のゴールや方向性を示すものであるため、その次にミッションという具体的な行動計画を設定することで、ビジョンに向かって一貫性を持って進むことができるのです。

2. 市場分析

市場分析
ビジョンとミッションが明確になったら次に取り組むべきは市場分析です。市場分析は、飲食店経営において欠かせないステップです。

市場分析を行うことで、競合他社の動向や顧客のニーズを把握し、自店の強みを最大限に活かすための戦略を立てることができます。正確な市場分析は、適切な経営判断を下すための土台となります。ここでは、競合分析とターゲット市場の特定について詳しく見ていきましょう。

競合分析:競合他社の強みと弱みを把握する

競合店を覗き見る

市場分析の第一歩として、競合他社の分析が重要です。競合他社の強みと弱みを把握することで、自店のポジションを明確にし、どのように差別化を図るかを考えることができます。例えば、近隣の居酒屋が提供するメニューや価格帯、サービス内容を調査し、自店が提供できる独自の価値を見つけ出すことが重要です。競合他社との差別化を図ることで、お客様に選ばれるお店になることができます。

ターゲット市場を特定する:顧客のニーズと行動を理解する

ターゲット市場の特定

次に、ターゲット市場を特定します。ターゲット市場とは、自店が狙うべき顧客層のことです。顧客のニーズや行動を理解することで、効果的なマーケティング戦略を立てることができます。例えば、20代から30代の若者をターゲットにするのか、家族連れをターゲットにするのかによって、メニューやサービスの内容が変わってきます。顧客の嗜好やライフスタイルを調査し、ターゲット市場を明確にすることが大切です。

3. 経営計画の作成

経営計画を立てる
ビジョンとミッションを設定し、市場分析が終わればいよいよ経営計画の作成です。経営計画を立てることで、お店の未来の目標を明確にし、その目標を達成するための具体的な方法を示すことができます。短期目標と長期目標を設定し、それぞれに向けた具体的な行動計画を作ることで、経営がぶれずに進められます。ここでは、経営計画の基本的な要素についてわかりやすく説明します。

短期・長期目標の設定:具体的な目標を設定し、達成するための計画を立てる

経営計画の作成において、短期目標と長期目標の両方を設定することが重要です

短期目標は、比較的短期間で達成可能な具体的な目標です。例えば、「月間売上を10%アップする」「新メニューを導入する」などが短期目標の一例です。

一方、長期目標は、数年単位で達成を目指す大きな目標です。例えば、「3年間で地域一番店になる」「5年以内に2店舗目をオープンする」などが長期目標の一例です。短期目標と長期目標を設定し、それぞれの達成に向けた具体的なアクションプランを立てることが重要です。

資金計画:予算編成と資金調達の計画を練る

金銀財宝

経営計画の一環として、資金計画を立てることも重要です。資金計画には、予算編成と資金調達の計画が含まれます。予算編成では、売上や経費、人件費などの予測を立て、収支のバランスを取ることが求められます。また、資金調達についても計画を立てる必要があります。例えば、新しい設備を導入するための資金や、キャンペーンを実施するための広告費など、必要な資金をどのように調達するかを考えることが重要です。銀行からの融資やクラウドファンディングなど、さまざまな資金調達の方法を検討し、計画を立てましょう。

まとめ

飲食店経営において、経営戦略の策定は成功への第一歩です。ビジョンとミッションを設定し、長期的な目標と日々の業務の目的を明確にすることから始めましょう。そして、市場分析を通じて競合他社の強みと弱みを把握し、ターゲット市場を特定することで、自店の強みを生かした戦略を立てることができます。さらに、具体的な経営計画を作成し、短期目標と長期目標を設定し、それぞれの達成に向けたアクションプランを立てましょう。資金計画もしっかりと立て、予算編成と資金調達の方法を考えることが重要です。


その他にも新規オープンを考えられている方が知っておいて損はない情報をまとめていますので是非ご覧ください。
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おかげさまで飲食店様に海産物を販売させて頂いて10年以上。たくさんの飲食店経営者様や料理長様ともお付き合いやご指導を頂いて参りました。

魚屋ですので食材提供を通じてのご提案や問題解決が中心となりますが、いろんなお店での工夫や情報も入ってきますのでひょっとしたら貴店のお悩みも解決できるかも!

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