北陸の魚がうまい理由

北陸の海は絶好の魚場その1

暖流の対馬海流と寒流のリマン海流がぶつかる日本海は、暖水性・寒水性の両方の生物が集まる豊かな海です。この海流がぶつかる境目を潮境といいます。この潮境ができる海域は、豊かな魚場となります。
これは、寒流に含まれる栄養塩が暖流に暖められ、植物プランクトンが繁殖するためです。そして、この植物プランクトンを餌とする動物プランクトンが集まり、さらにこれらのプランクトンを目指して魚が集まるので、潮境が生じる海域は豊かな漁場になるのです。

 

北陸の海は絶好の魚場その2

北陸の海は輪島沖の大和礁をはじめとする漁礁や海底谷により起伏しており、好漁場を形成しています。魚礁とは海底が降起している所のことで、多くの魚が集まります。
なぜ漁礁には多くの魚が集まるのでしょうか。これは魚礁にぶつかった潮の流れが、海底付近の栄養塩豊富な海水を表層まで運び、植物プランクトンを繁殖させるためです。
この植物プランクトンを食べる動物プランクトンやこれらのプランクトンを食べる小魚が集まり、さらにその小魚を食べる大きな魚が集まることで、漁礁の周りは好漁場となるのです。

 

セリの時間が日本一早い!

良い魚場で上がった魚を日本一早く届ける為に、金沢中央卸売市場のセリ開始時間は午前3時半と、日本で一番セリ開始時間が早い市場です。理由は、金沢中央卸売市場で競り落とされたものが、北陸各地の卸売市場に搬送されセリにかけられるためです。そのため、北陸中の新鮮な魚を仕入れることが可能です。