イワシが大漁だとホタルイカ漁が遅れる理由とは?

3月に入り、北陸近海でもいよいよホタルイカ漁が解禁です!

 富山湾に春の訪れを告げる滑川市沖でのホタルイカ漁が1日、始まった。

午前4時に沖1~2キロに仕掛けられた四つの定置網に向かって、滑川漁港から漁船4隻が出港。天候がよく海も穏やかだったが、この日の水揚げは8・4キロで、荒天の影響で3月2日だった昨年の漁初日の1割にも満たなかった。価格は例年同様のご祝儀相場となり、1キロ1万2千円で、トロ箱1個に満たない水揚げすべてを射水市の水産加工業者が入札で買い取った。

https://www.asahi.com/articles/ASK3122N8K31PUZB001.html より引用。ご祝儀相場とはいえ、1キロ12000円って…。まぁ、全量買っても8.4kgなので10万円くらいですが(汗)、やっぱり鮮魚相場恐るべしですね。

ボイルホタルイカの酢味噌和え。ホタルイカ料理の王道ですよね。

まぁ、初日の相場がご祝儀相場になることはよくあることで、それはさておき、さぁ、3月だしいよいよ!と盛り上がるはずなのですが、仕入れ先の皆さんにお聞きしても漁協の冷蔵庫の方にお聞きしてもイマイチ盛り上がっていない・・・。

なんか、おかしいなぁ~と思ってよく考えてみたら、最近イワシが大漁に次ぐ大漁でした。

えっ!? なんでイワシが大漁だったらいいことやん!

と私も以前は思っていたのですが、漁協の方にお聞きするとなるほど~という理由が。

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一般的に皆さんがテレビなどでよくご覧になられる中央卸売市場には発泡スチロールの鮮魚箱に魚が入って並んでいますが、
こんな感じですよね。

漁が多い時にはダンべと呼ばれるタンクのような大きなものに入ってきます。
こんな感じで。大漁の時にはこんなタンクが1日に10本近く凍結用に漁連倉庫に運ばれてきたりします。

ちなみにホタルイカも通常はこんなザルみたいなものに入れて水揚げされるのですが、

ピークシーズンになると同じようなで~っかいタンクに入って搬入されてきます。

それをザルですくって

凍結用に詰め替えたり、必要に応じて小分けして製品化したりします。

で、これだけでも大変なんですが、これってホタルイカはホタルイカ、イワシはイワシで分かれているからこそある程度の効率でできる話で・・・。

例えばこのホタルイカのザルの中にイワシが混ざって入っていたらどうでしょう?

この中からイワシを取り出す作業が必要になりますし、もっと手間なのがイワシのウロコが剥がれてホタルイカの表面に張り付いたり、内部に入って行ったりすること。そうなるとかなりの手作業になってしまい、とても採算の合うものではなくなってしまいます(品質も劣化しますし)。

なので、例えばイワシとホタルイカを混獲するとえらい事になってしまうため、ホタルイカ漁の定置網設置自体を(イワシがいなくなるまで)見合わせる、ということがあるそうなんです。実際、数年前は漁協さんから頂く水揚げ集計を見ている感じではもっとホタルイカの相場が下がっても良いはずなのに、高値推移でまったく下がらないことがあったんですが、その時も同時期にイワシが大漁で混獲になってしまったために「使えるホタルイカ」の量が少なくて高値推移だったという事もありました。大漁はありがたいのですが、タイミングのミスマッチがあるとなかなかみんながハッピーにならない、というところが漁業の難しいところですね。

富山湾内に入ってくるホタルイカは産卵前でしっかり肥えているので、イワシも美味しいホタルイカを食べに寄って来るのかもしれませんね(笑)。

ホタルイカの話を読んで、ホタルイカが食べたくなった方はこちらからどうぞ↓