「こぞくら」ってどんな魚?北陸の夏の風物詩「こぞくら」について

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北陸では、季節ごとに特定の食材が人々の生活に彩りを加えます。夏になると、地元の市場や食卓では「こぞくら」が注目を集めます。地域によってはあまり聞きなじみのない名前かもしれませんが、この魚は北陸の人々にとって夏の訪れを告げる象徴的な存在です。では、このこぞくらとは一体どんな魚なのでしょうか?地元民に愛されるその理由とは?今回は、北陸地方の夏の食文化に欠かせない「こぞくら」にスポットライトを当て、その魅力に迫ります。

こぞくら:北陸の夏を彩る魚

「こぞくら」とはこの魚のこと。

こぞくら
こぞくら

そうです。ブリの幼魚です。

ブリはいわゆる出世魚で孵化した後は「こぞくら」→「ふくらぎ」→「がんど」→「ぶり」と成長していきます。※北陸での呼び名です。

こぞくら
こぞくら

ふくらぎ
ふくらぎ(福良木)

がんど(はまち)
がんど(はまち)

天然ぶり
ぶり(成魚)

ちなみにこの仕分けの基準なのですが、ザックリ言えば

  • こぞくら: 500gくらいまで?
  • ふくらぎ: 2~3㎏くらいまで?
  • がんど: 4~5㎏くらいまで?
  • ぶり: 6kg以上?

といった感じでしょうか。ただ、この辺の分別は魚屋さんでも人によってもマチマチなので、あくまでも目安的なものではあります。

このコゾクラ、いわゆるブリの赤ちゃんなのでサバやアジくらいのサイズなのですが、金沢ではこのサイズが水揚げされる時期(夏場)に煮付けにして食べます。私も元々は大阪出身なので金沢に引っ越ししてきた当初はこんな小さなブリでも食べる文化があると知り、実際にスーパーの鮮魚コーナーで普通に並んでいるのを見て

どんだけブリが好きやねん!

って正直思いました(笑)。

調理法:こぞくらの魅力を最大限に

こぞくらを煮付ける料理人
こぞくらは、煮魚が一般的な調理法です。生姜や梅で煮込むことが多く、ブリ本来の味わいとはまた異なる、優しい味わいが楽しめます。脂が少ないため、焼くよりも煮ることでその真価を発揮します。この夏、ぜひ地元の味をご自宅でも楽しんでみてはいかがでしょうか。

実際に作ってみたい!と言う方はこちらを参考にしてみてください。オーソドックスなこぞくらの煮付けのレシピになります。

北陸でコゾクラが愛され食べられている理由

魚屋の店頭
北陸近海では、特に7月と8月の期間、底引き網漁が禁止される禁漁期間となるため、鮮魚の流通量が減少し、卸売市場への入荷も大きく落ち込む季節になります。しかし、このような状況の中でも、刺し網漁や定置網漁を通じて水揚げされるコゾクラやふくらぎ(共にブリの幼魚)は、夏の北陸地方における貴重な水産資源として注目を集めます。

北陸地方は古くからぶりをこよなく愛する文化があり、その地域性が強く反映されています。夏場には、まだ脂が乗っていないコゾクラやふくらぎでさえ、その可食部が少ないにも関わらず、地元の人々はこれらの魚を美味しく頂きます。この理由の一つとして、北陸の人々が持つぶりへの深い愛情と、季節ごとに変わる海の幸を大切にする文化が挙げられます。北陸でコゾクラが特別に愛され、食べられているのは、単に食材としての価値を超えた、地域の人々の海への敬意と、季節感を大切にする生活態度が根底にあると言えるでしょう。


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