さて前回のエントリーの続きになりますが、
天然寒ブリで全国的に有名なのは言わずと知れた氷見漁港
氷見海岸定置網 (1)
氷見漁港の目の前に定置網があります。ちょっと判りにくいかもしれませんが、この岸壁(氷見漁港に隣接しています)の目と鼻の先程の距離に定置網(黄色い浮きが判りますか?)があり、そこに入り込んだ寒ブリを水揚げするから当然鮮度もバツグンなで評価が高い訳です。
全国的にも青い専用ブリ箱で有名ですよね。

プレゼンテーション1

こちらの氷見寒鰤の入荷も増えてきているのですが、金沢市中央卸売市場でそれ以上に見かけるのが「能登天然寒ブリ」。箱も似たような青いブリ箱に入っています。
IMG_20131217_053211

値段はやはり氷見寒ブリの方が高いのですが、JFいしかわのホームページをみると「ちなみに、「天然能登寒ぶり」もお隣の「氷見寒ぶり」も漁獲される水域は同じです。」と書いてあります。確かに地図を確認すると氷見市は富山県と言っても能登半島に位置していますし、石川県との県境にあります。ちょっと北上すればもう石川県(七尾市)です。
プレゼンテーション2

じゃあ、ブランドさえ気にしなければ天然能登寒ブリの方がお得なの?

その水域が一緒ってどういうこと?

確かに七尾市沿岸にある小さな漁港では網を揚げてそのまま氷見漁港に揚げる(=氷見産になるし値段も高くなる)って聞いたことあるしなぁ~

と疑問が湧いたので思い切って氷見漁協さんとJFいしかわさんとにお聞きしてみました。以下まとめてみます。

■ 氷見寒ぶり、天然能登寒ブリと呼ぶための基準は?

氷見寒ブリ

  • 11月中旬から2月上旬くらい(これは鑑定人がいてその年の魚体をみて判断する)に
  • 氷見漁協が定めた品質管理基準をクリアした船(一部石川県の漁師も含む)が水揚げした
  • 魚体サイズ6㎏以上のもの

ということになっているんだそうです。

対して天然能登寒ブリ

  • 11月から2月にかけて
  • 石川県能登半島沿岸の定置網で獲れた(もしくは1本釣りした)
  • 魚体サイズ7㎏以上のもの

ということらしいです。※ホームページより

魚体サイズの基準に若干の違いはありますが、やはり皆さんがイメージする北陸のブリって10キロ程度の大きなものを想像されるでしょうから、ほとんど違いはないのかな、と思いました。
※逆に脂のノリを気にしないで氷見寒ブリをメニューに謳いたければ、6キロ台のものを仕入れるのもひとつの方法ってことですよね。余談ですが・・・。

・・・となると、やはり違いは漁獲水域ということになるんでしょうか。

■ 氷見寒ブリと天然能登寒ブリの漁獲水域の違い
地図で見るとJFいしかわの天然能登寒ブリの水揚げ地が赤いラインで示したところになります。氷見とはちょっと離れている所も含まれているような気がするのですが…。
プレゼンテーション1

この点については水域が同じとおっしゃっているJFいしかわさんにお聞きするのが一番かと思い、お聞きしたところ、要はこういうことでした。

ブリは九州沿岸で孵化し、夏から秋にかけて北海道沿岸まで成長しながら北上します。そしてその後南下を始めて、新潟県の佐渡島を越えたあたりから脂のノリが良くなっていき、その後、能登半島の先端(蛸島漁港のあたり)から富山湾内に進入し、能登半島の沿岸部を回遊して氷見にたどり着くというルートを泳ぐそうです。※下の地図赤い矢印をご参照ください。
ぶり軌道

だから、氷見に入る直前の脂の乗った時期の寒ブリなので「同じ水域」ということになるんだそうです。うん、なるほど!

ちなみに能登半島って富山湾に面したところだけではなく、輪島漁港のように日本海に面したところもあるんですけど・・・とお聞きしたところ、能登半島の日本海側(外浦と言うそうです)では波が強すぎて網が破れてしまうため定置網は既に陸揚げしてしまっているとのことでした。

もちろん、この見解を改めて氷見漁協さんにぶつけてみたら違う見解がでるのかもしれませんが、別に両者を喧嘩させたい意図がある訳ではないので、なるほど!というところで納得したいと思います。

ここまでの話だけを考慮すると能登天然寒ブリの方がちょっと安い分お得なのかな、という気は致しますが、やっぱりブランドでは氷見の方が現在は一枚上だと思いますので、どちらの方が飲食店の仕入担当者様としては良いんでしょうね~。皆様ならどっちにされますか?

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