海水温度は本当に変わったのか?魚の視点で考えてみる。
前回のエントリーで本来北陸沖合ではあまり見かけられない魚が水揚げされている、という話を御紹介させて頂きました。
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本来、西日本で水揚げされる(北陸では10年くらい前はあまり獲れなかった)イサキやきんときだいが北陸の海でも獲れています。
確かに金時鯛、いさき以外にも「あれっ?」と思うようなことは時々ありまして、例えば
北陸でクロマグロ(いわゆる本マグロ)が獲れる。
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これはメジ(幼魚)ですが、大きなサイズも水揚げされます。
といったところも水産関係者が「最近、海がおかしい・・・」と感じる現象でもあります。このままじゃあ、寒い海で獲れる(脂のある)魚はみんな北海道もしくはそれ以北で獲れるようになって、山陰や北信越の海では沖縄や南九州で獲れるようなカラフルな魚が獲れるようになるんじゃないか、とさえ冗談でささやかれるようになっています。
※エンターブレイン発行 釣魚1400種図鑑より
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これはブダイという魚ですが、こんな感じのカラフルな魚が・・・。
■ 本当に海水温度は上がったのか?
一般的に言われるのは「温暖化による海水温の上昇」の影響だ、と言われていますが、そもそも本当に海水温度は上がっているのか?
調べてみると海上保安庁のホームページに丁度手頃なデータがありましたので、それを見てみましょう。
このサイトには表層水温についてなら、平成11年(1999年)のものからありますので、そちらを参照してみると・・・。※居酒屋応援隊は北陸の会社なので、北陸沖合の7月データで比較してみます。
富山湾内(内浦) 20℃
福井~能登半島沖合(外浦) 22℃
富山湾内~新潟沖合 23℃
福井~能登半島沖合(西寄り) 24℃
おおっっ!早速2~3℃も海水温が上昇している…。
能登半島北部から新潟沖合 22℃
能登半島西寄~金沢北部沖合 23℃
金沢以南 24℃
ほぼ横ばい・・・。
【平成26年(今年)】
新潟県直江津以南(富山湾、能登半島全域) 23℃
やっぱり徐々に海水温度の高い地域が北上してきている!
もちろん、日光の影響を一番受けやすい表層海水温度ですから、その年の測定時期の天候模様にも数値は左右されるのでしょうが、それにしても15年前に比べると富山湾内は3度、外海でも1~2度は海水温度が上昇している、ということですね。
■ この海水温度変化が魚にどう影響しているのか?
冒頭から答えをさっさと言ってしまうと、一般に海水温度1℃の変化は気温で言えば5℃の変化に相当する、と言われています。とすると、我々の生活で換算すると、富山湾内は15年前に比べて気温が15℃も上昇した、という事になります。他の海域でも人間で言えば5~10℃の気温変化があったという事に。
うわぁぁ~、そりゃぁ暑いわ・・・。
ちなみに避暑地で有名な軽井沢の夏の気温が20℃くらいらしいので、
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夏の高校野球をやっている甲子園球場のスタンドみたいに暑~くなる、ということですもんね(気温約35℃)。
ビールとか、かき氷食べて・・・
かぁぁぁ~、ウマイ!
とか言いながら体を冷やすこともできますが、おさかなクン達はそんなこともできないですもんね~。そりゃぁ、お魚たちも涼しい場所を求めて北上する訳です…。納得。
でも、やっぱり海水温の上昇は心配ですね~。私もまずは身近なところから温暖化防止にもっと協力していきたいとおもいます。
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